それを洗い流したくて、熱めのシャワーを勢いよく出して、
頭から浴び続ける……。

【里緒】
(殺されるのかと、思った……。
 あのまま、死んじゃうのかと……っ)

――じわりと目が熱くなり、視界がぼやける。

今までさせられた行為の中で、一番怖くて惨めな内容だった。

気を失っても諦めるどころか、さらに面白がって蹂躙され、
強制的に意識を繋がれ続ける苦痛……。

思い返せば、あの間まともに睡眠も食事も
取らせてもらえなかった。