『傀儡女』
主人公の野上高史は伯父の経営している病院に研修という形で出入する医大生。
精神医学を専攻していた高史はもっぱら催眠術の研究にいそしんでいた。
ある日、ふと思いつき、高史はナースの一人に催眠術を試みる。
効果は予想以上でナースは催眠術に深くかかり、まるで高史の操り人形のようになってしまった。
調子に乗った高史はそのナースに催眠をかけたまま空き病室に連れ込み、その身体を貪りにかかった。
だが催眠を解こうとしても、ナースは気が狂ったように快楽を求め続け手がつけられなくなってしまった。
結局、ナースは気を失うまで絶頂を求め、それでようやく大人しくなった。
次の日、高史は院長であり伯父でもある飯塚彰に呼び出される。
それは昨日催眠術の実験に付き合わせたナースが辞めたということ、そして、昨日の出来事を彰が知っていたことだった。
ナースは催眠が効き過ぎたのか、あまりにも快感に溺れすぎて、錯乱状態に陥ってしまったらしい。
さらに彰の口から高史を驚愕させる事実が語られた。
この病院は、大物政治家や裏の世界の大物などに世間の目から逃れるための場所として利用させていた。
そして、その時に病院の女医やナースを慰安婦としてあてがっているという。
2週間後にVIPの1人が検査入院という形で来ることになっているのだが、実は今日辞めたナースを慰安婦としてあてがう予定になっていたのだという。
だが、昨日の出来事で使い物にならなくなってしまったため、新しい慰安婦を用意しなければならないという。
いつもなら伯父自らがじっくりと調教して行くのだが、今回は急な話で時間がないという。
そこで、高史に催眠術を使って2週間のうちに仕込め、という事らしい。
そうして、2週間という期限付きの慰安婦育成計画が始まった……。
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